どれほど感動したものか、泣きながら、
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「貴方――芝居は青の別れに限りやすぞい、別れたくないって、多助の頬に、自分の頬をすりつけてない。
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と云った。十二時頃、小一里も歩いたので風邪を引いたと云って、赤坊の様にケン、ケンと云う「セキ」をして居た。鴨の肉のただ煮たのを小さな皿に持って行った。
「粥でも作るつもりだかし」と祖母は笑って居た。
 湯のたて廻しと云う事が行われて居る。今日は誰の家で湯をたてると、あすは、誰の家でたてると順をきめて、湯をたてる番の人の家へもらいに行くのである。家で湯をたてると彼の小学校長の家族を始め、あすこの婆さん、此処の女房と、湯をもらいに来る。自分の番になるのを待って居るものや、もう上ったものは炉の廻りに集って、茶をのみのみ世間話をして居る。血統も分らない――又どんな病気を持ってこうして居るかもしれない人達を、自家の湯へ入れると云う事は随分と危険な事だ。外で行水《ぎょうずい》をつかえなくなってからだけでもたててる。小銭湯の様な特別の湯槽をだれかの家へあずけて、湯のないものは、その家の家族のとは違った湯槽に入る様にし
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