んだっちゅが私《わし》でも赤坊《やや》の時があったと思やあ不思議な気になりやすない御隠居様。
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 他愛もない声を出して笑う。
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「そうそう、私《わし》がお暇いただく三日ほど前にお国の母様《かかさま》が、東京さあ嫁《かた》づいて居なさる上の娘さんげから送ってよこしたちゅうて紫蘇を細《こま》あく切って干《ほし》た様なのをよこしなすったんですがない、瓶の蓋が必[#「必」に「(ママ)」の注記]してあきませんでない又、東京さ、たよりして、どうして使うべえてきいてやりなすたのえ。御隠居様あ、御存じなんべえから、分ったらちょっくら教えてあげて参じ様と思いましてない。
「蓋に紙が張ってあったんだろう。
「ありやした、色取った紙が。
「その紙をあけると、蚤取り粉の曲物《まげもの》の様に穴の明いた蓋になって居るからそこから御飯にかける様になって居るんだよ。しめりがこない様にそうするんだろう。
「そうでやすか、そんで始めて合点が行った。田舎者はこれですかんない。
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 一寸背をちぢめる様にして愛素笑いの様な事をする。祖母は婆さんに与《やろ》
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