事のないものに東京を紹介する雑誌は、責任をもって着実な考えで東京を知らせ、良い処よりも悪い裏面を多く知らせた方がまだ不難だろうとさえ思われる。田舎の若者が、皆が皆東京へばかり出たがって仕舞っては、ほんとうに困る事だろうと思う。
農民はたしかに低級な趣味と智能を持って居るばかりだと云って良い。けれ共、農業をする事の大切だと云う事を農民自身に感じさせたいものだと思う。東京へ東京へと浮足たって居ながらする農業は、目覚ましい発達を仕様はずがない。東北の農業の振わないのは、農事の困難なため、都会へ都会へと皆の気が向いて居る故《せい》でも有ろうと思われる。西国の農民は富んで良い結果をあげて居る。農作に気候が適して居るので、農事に興味があって、自分が農民である事に、満足して、自分の土地以外に移って新らしい職業を得様などとはあんまり思って居ないらしい。東北は気候が悪い。農作の結果があまりよくない。それにしたがって興味もうすいわけだが、農業にしたがう事は、大臣とかわらない、大切な立派な仕事であると自覚し、はたでもまた、雨につけ、風につけての心づかいを思いくむ様にしなければいけないと思う。
とにかく、
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