りかこんで来て居た。今私のして居る仕事が八月末には出来上る事なんかも考えた。わけもなくいろんな事が思われた。
 収穫漸減

 三月三日(火曜)
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〔摘要〕木曜作法試験
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 三月四日(水曜)
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〔摘要〕金曜文法
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 三月十五日(日曜)
 国男京華入学試験同じ日だのにお茶の水でもあった。

 三月十六日(月曜)晴、寒
 あきあきするほどの長雨が漸《ようや》くはれて霜が降って居た。

 三月二十五日(水曜)
 お敬ちゃんが来る。新お召の矢がすりの羽着[#「羽着」に「(ママ)」の注記]に銘仙のあさぎっぽい着物を着て来た。
『演芸画報』をかし孔雀の刺とりの額をやる。

 三月二十七日(金曜)不定 寒
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〔摘要〕京北試験国男四番にて及第、大正博行
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 グースベリーの熟れる頃を書く。

 三月二十八日(土曜)
 小さい論説
  繊細な美の観賞と云う事について

 三月三十日(月曜)
 Wo
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