雑なくいちがいが、どこで解決されるべきものなのかもわからなかった。
竹村は、婦人の経済的な独立ということから移って、女性文化ということをいった。これまでの日本は男の社会すぎた。もっと女性の力が発揮されるべきだ、という意味で。
「――でも、私には、それだけじゃよくわからないわ。女のひとが、自分の力で金をとって、それで自分が暮したいように暮す……それっきりでおしまいじゃ、なんだか足りないものがあるわ。なんのために、そうして暮したいように暮すんだか、そこがはっきりしなくちゃ」
これは、当然素子と伸子自身の生活ぶりにかかわっている感想である。素子は、火のついていない赤いパイプをかんでいたが、
「初耳だね」
伸子にだけわかる、いくらか変った声の表情でいった。
「そんなこと、ちっとも話さなかったじゃないか」
みんながしばらく沈黙している間をおいて、また、伸子がいった。
「たとえば、雑誌一つ出すにしろね、なんのためにそれが出されるのか、はっきりわからないのに、ただ女がそれを出すからっていうだけで、本当のねうちがあるって云えやしないでしょう?……」
雑誌によせていったが、それをいい出す伸子の
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