nール》を横切っているところにはプーシュキンの像が建っていた。ここの並木道《ブリ※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]ール》のつき当りには、ロシアの子供たちのために無数の寓話物語を与えたクルィロフの坐像が飾られていた。部屋着のようなゆるやかな服装で楽々と椅子にかけ、いくらか前こごみになって何か話してきかせているような老作家クルィロフの膝の前に、三四人の子供が顔を仰向けてそれにきき入っている群像だった。その台座には、クルィロフの寓話に描かれた、いくつもの有名な情景が厚肉の浮彫りでほりつけられている。伸子たちはしばらくそこに立って、芽立とうとする菩提樹を背にした親しみぶかいクルィロフの坐像と、そのぐるりで雪どけ水をしぶかせながら遊んでいるモスク※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]の子供たちを眺めていた。日曜の並木道《ブリ※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]ール》には父親や母親とつれ立って歩いている子供たちがどっさりあり、長外套をつけ、赤い星のついた尖り帽をかぶった赤軍の兵士が、小さい子の手をひいて幾組も歩いている姿が伸子に印象ふかかった。
並木道《ブリ※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−
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