身辺打明けの記
宮本百合子
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)煩《うる》さく
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)好物といえばあい鴨[#「あい鴨」に傍点]です。
−−
朝と夜
わたくしは、朝は大抵九時前後に目がさめます。最も前夜十二時頃か、一時二時頃までも夜ふかしをすると、朝もつい遅くなって、十一時頃でなければ目がさめません。わたくしは一体、たくさん睡るのが好きですから、眠られるだけ眠るようにしております。目がさめるとわたくしは床の中にじっとしていられない方で、すぐに起きてしまいます。
夜は電燈を消して眠ることにしております。が、わたくしはどうも寝つきの悪い方で、それにはいつも困るのです。床の中で本を読むということは殆どありませんが、でもこの間、あんまり睡れないので、本でも読んでみたら、と思って横になったまま読み始めたら、却って目が冴えて一そう困ってしまいました。自分の書いたものでも読んだら、厭気がさして、飽々して、早く眠れるかしら、と思うのですが……。
新聞
新聞は今、『時事』と『日
次へ
全9ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング