うだね、君んところのは?
目立たぬ位肩をもちあげ、
――まあこんなもんだろう。
――バタはいいが、いかにも腹にこたえないね、尤もそれでいいんだが……
焼クロパートカ半身一皿一ルーブル五十カペイキ也。
あっちこっちのテーブルで知らない者同士が他の土地の天候などきき合っていた。
夜、日本茶を入れてのむのに、車掌のところへ行ってさゆいりのコップを借りたら年上の、党員ではない方の車掌がもしあまったら日本茶を呉れと行った。
――あなた日本茶、知っているの? 青いんですよ、日本の茶、砂糖なしで飲むの。
――知ってますとも! よく知ってる、中央アジア=タシケントにいた時分始終のんでいました。
あっちじゃいつも青い茶を飲むんです、暑気払いに大変いいんです。
小さいカンの底に少し入っているまんま持って行ったら、手のひらへあけて前歯の間でかんだ。
――これはありがたい! いい茶ですね、本物の青茶だ。
十一月四日。
ウラジヴォストクへいよいよ明日着きはつくが、何時だか正確なことが分らない。午前二時頃かもしれない。然し五時頃かもしれないんだそうだ。昨夜、Y、気をもんで、若し午前二時
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