と云い出したんだろう自分で自分の気がしれやしない、千世子はたしかにHを思ってるんだ、そいで己はだしにつかわれてるんだ!」
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観念した様に目をつぶった。いつもとやたらに違ったかおつきや様子に、二人はそんな事とは知らないながらも何となくおだやかでないぞと思った。
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「源さんどうしたの? 気分が悪い?」
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あやす様な口つきで千世子はHの肩ごしに下を見つめて居る源さんに声をかけた。
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「ウウン、なんともないけど、あんまり好い気分じゃない」
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源さんは千世子にいままで用ったことのないほどとげとげした言葉つきだった。
千世子はHとかおを見合せてたまらない様な不愉快なかおっつきをした。
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「何かかんたぐってるんだ、かえったら説明してやれ、馬鹿馬鹿しい、男らしくない感情をもってるんだ!」
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斯う思うとすぐ、今日一日は源さんを思いっきりいじめてやれとむごい心持になった。
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「何が可哀そうなもんか、私を一寸の間でも
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