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「ヤア」
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二人は男のだれでもがする様にかけ声をかけあってわけのわからない笑いがおをしあった。Hはしばらくはなしてから又製図台に向った。
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「随分御不沙汰ですネエ、学校がいそがしかったんですか」
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母がきく。
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「エエ論文の材料を集めてたんで今年になってから始めてですネエ」
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源さんはいつもの君子の様なおっとりした調子で云った。
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「何の論文?」
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千世子は少し馬鹿にしたらしく唇をぴりぴりふるわせながら云った。
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「何って、貴方には云ったって分りませんよまるで何にもしらないんだから」
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小さな小供に云ってきかす様な口振りがかんしゃく虫をつっついた。
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「そんなに見下さずとようござんすわ、どうせ源さんの書く論文じゃたいていねえ……」
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と云って小鼻をぴョんとひょこつかせた。
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「女らしく
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