出されて胸の悪いほどに思われた。
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「貴方が恋をするなんて生意気すぎますよ」
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と今度あったら云ってやろうかと思って人の悪い馬鹿にしきった笑い方をする事もあった。
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「思い切って散切りになって男のなりをしてしまおうかしら」
「アアアア早く年取っちまえばいいとも思うけれ共――」
「若い人でなければうけられない特別な恩沢をうけすぎて私はもうあきあきしてしまった、しずかなところに独りで考えたい事を考えて居たい」
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千世子の頭の中には時々どっか山の中に逃げて行ってしまいたいほどに思われる事があった。そうして山の中のほったて小屋にしずかに本を読んだり書いたり、木の間を歩いたりする時のうれしさを想う事もあった。
Hは時の来るのを待つ様に必[#「必」に「(ママ)」の注記]して千世子に先に一度云った様な事は云わないのが千世子には却って考えさせられる様に感じて居た。
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「Hさん、私達は段々はなれられない御友達になって行きますわねえ。
でも御友達には違いない。
私達はお互に不幸にならな
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