割合にまち、割合によろこんだけれ共、電車から下りたのは小供達と源さんきりであった。
 子供達は母と小さい自分の弟をとり巻いて、こないだのひなのかえった事からバラの一輪さいた事から私の部屋に鼠の出る様になったとやら障子の破けのふえた事まで話してきかせた。
 母親は笑ってその報告をききながら一人一人の手をひっぱって見たり頭をこすって見たりして居た。
 今までにないにぎやかさではんぱな時候で客は沢山居ながらもしずかなこの家に高い笑声をひびかせて居た。四方をガラスではった娯楽室に皆丸くなってトランプをする、歌をうたう、千世子は少し調子の変なオーガンさえ弾いたほどであった。
 ここの家の小供は千世子の女なのに気をかねて居たのが、いかにもうれしそうに三人の弟の間に二人の子がはさまってほっぺたを赤くして居た。
 十二時頃までも皆で笑いどよめいて居たけれ共源さんが一番先に寝たのをしおに今日だけお客の小供達は下のひろい座敷に寝に行った。
 母は日記をつけ、千世子は短かい感想をかきつけたりして物足りないすきだらけの気持で床についた。
 次の日いっぱい砂の中をころげ廻った小供達は又源さんにつれられて東京に
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