いるだろう。そして世界の人民のますます多数が、そのようにレーニンを愛しつづけているソヴェト人民の感情に一年一年とよりふかい共感を抱きはじめてきているのは何故だろう。これはレーニン廟が単なる記念のための廟ではないということをしめしている。ソヴェト人民は新らしい価値にめざめた自分たちの人生を思うにつれ、そのような人生をあらしめた指導者はレーニンであるということを思い出さずにはいられないのだと思う。いくたびもの五ヵ年計画を成就し、ファシズムとの闘いに勝利し、あのように全ソヴェト人が熱中して建設したドニエプル・ストロイさえも、敵の手から守るためには、そこを造った労働者自身の手で爆破したが、今日はそれを再びその人々の手によって建設しおおせた、その偉大な人民のエネルギーを覚醒させ、組織し、新らしい人類の歴史をつくってゆくための行動にゆるぎない方向をあたえたものはレーニンであった。その線を発展させた党に力をあわせて度かさなる艱難を正しく克服してくるにつれて、ますますソヴェト人民の心にはレーニンにたいする深いほこりと愛とがよびさまされているだろう。そして世界人民の間に民族の独立・自由・平和をもとめる民
前へ 次へ
全5ページ中2ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング