ブルジョア教育では、姑息に人生のこの興味ある時期をとり扱っている。互に性的自覚がおこる時機に、共学はやめられる。そして、数多の無智と愚劣な悲劇を起すブルジョア的性別誇張第一頁がはじまる。
ソヴェト同盟では、共学は共働という社会主義的見地から、この時機は注意ぶかく、然し快活に次の時代へと進められるのだ。
特に、ピオニェールに組織されている少年少女にとって、この時代は未組織のものよりずっと社会主義的にいい条件で過ごせる。
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一九二六年の統計でもう古いがソヴェト同盟で四年制小学校における女児就学率を表で示すと
同じソヴェト同盟内でもブルジョア・ロシア時代の被圧迫少数民族のところでは、共学率が低い。
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国語別 第一年 第四年
都会 村 都会 村
ロシア 48.5 39.3 49.6 29.2
ウクライナ 49.3 41.8 43.8 18.6
白露 49.0 38.0 35.5 22.4
ポーランド 70.6 49.7 63.6 44.9
ドイツ 46.4 48.8
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