等専門学校女生徒の割合はこうだった。
  大学   四四・二    社会・経済   一六・二    芸術   三九・五
  工業・機械    七・九    医薬   五一・二
  農業      一四・八    教育   五一・三
「五ヵ年計画」は男女技術家の養成に熱中している。特に電気工業、機械、鉱業へ婦人の進出はこの頃ソヴェト同盟の目立った現象だ。
 社会主義社会で、つまり男女同一労働に対して同一賃銀を実施し、しかも現実的な母性保護が完全に行われるところでこそ、男女共学が本ものとして行われるのは自明なことだ。
 われわれが男女共学についていうときは、必ずその基礎となるプロレタリア文化革命の問題にまでふれなければならないのだ。
 (時間がないので、後半はごく大ざっぱな記述となり、遺憾だ。いつかもっと補足したいと思っている。)
[#地から1字上げ]〔一九三二年一月〕



底本:「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社
   1986(昭和61)年3月20日初版発行
初出:「教育」(「教育科学 第四冊」附録)岩波講座、岩波書店
   1932(昭和7)年1月15日発行
※女児就学率と共
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