自分は、それは大人のつみだ。小学校に女の子の入口、男の子の入口とある間、それはなおらないと云い、ソヴェト同盟の小学校の話をした。然し、生粋の所謂パリっ子であるとか女教師には共学そのものが理解されなかった。
笑うべき、しかし恐るべきこれは一つの経験であった。)
[#ここで字下げ終わり]
「五ヵ年計画」の文化建設プランの中で、ソヴェト同盟は三十四億七千六百留を、全同盟の国庫負担四ヵ年義務教育実施のために支出している。
社会主義建設の技術家を
男から! 女から!
現在のソヴェト同盟の、どんな役所へ行っても女の働きてのいないところはない。どんな工場へ行っても女の姿のないところはない。ロストフ市から数十哩東にソヴェト一の大国営農場「ギガント」がある。
一九三〇年の収穫時、そこを見学し、土地はどうつかわれるべきものか、社会主義農業とはどういうことを意味するか。燃える夏空の下で驚歎をもって観察した。
そこは、全く新しい世界だ。
第二農場が汽車で三時間ばかりはなれたところにあり、そこには、社会主義農業の核心をなす耕作機械専門学校が建っている。
工場に
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