現の自由。検閲の直接的並びに間接的形態。作家と亡命。非合法文学。)
六。社会に於る作家の役割(公衆との関係。ソヴェト文学の経験。文学とプロレタリア。文学と青年。文学の批判的価値。文学の積極的価値。社会の鏡及び批判としての文学。)
七。文芸創作(社会の変化が芸術形式に及ぼす影響。連続価値と解体価値。文学的生産活動の諸形態。文学の社会的役割。タイプの模倣若くは創造。主要人物の形式。表現の新しい技巧。)
八。文化擁護のための作家の行動。その統制。
[#ここで字下げ終わり]
[#地から3字上げ](以上『文化の擁護』より)
文学は本質において民族的であると共に人類的であり、たとえどのような意図の上に行われても、ともかく日本文学が翻訳され海外紹介されなければその目的を達し得ないところに文学におけるソリダリティを語っている。日本ペン倶楽部の組織が支持された心の過程の内には自然その流れも加っているのであったが、「しかし同会が日本ペン倶楽部として生れ、国際ペン倶楽部日本支部と名乗るに至らなかったことは微妙な国際関係の現状を示唆するものである。」(『文芸年鑑』)
国内における文化統制の具体化は、国際文
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