います。一日に二階にいて、何か出来る時間はかなりあると思います。五つと三つというと、割合にこまかい手がいらないのね、それにおばあちゃんにしろ母ちゃんにしろ、子供たちのおかげで気のまぎれるところもあるのですから。
そちらの夏は大変涼しかったのね。お体のために楽でしたろう? 却ってあつい光線が恋しい位でしたろう。食事のこともましなのは何よりです。長野にいた戸坂さん[自注27]という人は営養失調で死去されました。卯女のお父さんは七日に一本田の卯女のところへ行き、出来る丈早く東京へ帰ると云うハガキを開成山で貰いました。もうきっと帰って居りましょう。芝のおじいちゃんのところのひとも、此際急に就職しようとか家内工業をはじめようとかいう気でもないらしい話です。どういう職業が、ふさわしいだろうかという意味のようです。(きょうの新聞、失業、一千三百万人位の由)一ドルは十五円にきまったそうです。ラジオは建設日本の声、というのを募集して居ります。四百字詰三枚ぐらいのものです。市川房枝、赤松などという婦人たちが、婦人問題の部面に活動をはじめるようです。
こちらも早寝になっていらっしゃいます。昨夜八時半ごろ
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