活研究もついています。岡本という人は香料史を三田史学に発表していた由。
雑然とした目次ですけれども、丁度東京を去る前にあちこちやけのこりの本やから見つけたものです。
もし国訳(原文対照)支那文学古典をお読みになるのでしたら、国訳漢文大成の文学部が殆ど揃って居ります。鷺の宮にあります。少し送って見ましょうか。
小説ではグスターフ・フライタークの『アントン物語』(これは一八五五、フライタークが「三ダースの弱小国の寄合世帯」から強力な統一ドイツとなった時代のプロシアの市民を描きドイツ文学のリアリズムの始祖としての作の由)。『借と貸』Soll und Haben という原名だそうです。有名な古典だそうですね。わたしは買ってもっているだけで未読ですが。シングの『アラン島』という文庫(岩波)。いつかアランという評判の映画がありました。アラン島に滞在して得た素材がシングの戯曲となったばかりでなく、珍しく伝統的な原始生活が観察されているらしいようです。イエーツがシングにアランへゆけとすすめたのだってね。ラシーヌのお化けを追っぱらいにアランへゆけと云ったのですって。チェホフのサガレン紀行とは又異っ
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