。ここの家の仕来りとしてこれ丈独立性をもたせたのは/はっきりさせたのは、[#「独立性をもたせたのは」と「はっきりさせたのは、」は2行]姉さんの名案と四月来の勤勉の結果です。後者がより多くものを云って居りますね、公私混同せずという信用が大したものでしてね。姉たる又難いかな、ね。それから重い緑色の風呂敷包み抱えてエッチラオッチラ家まで歩きました。その中にはポリタミンと同じようなものが入っています。これももう無くなるというので三本もっているから重かったのです。そして庭から廻って食堂へ入ったら、今すぐ出て来そうにそこいら中とりちらかして寿が千葉へ帰っています、年末で配給が困るのだって。近々又参ります。あの人のいるまわりはタバコの粉でへこたれです。わたしはどうもタバコ好きになれないの。
すっかり(ざっと)掃除してパンをむして御飯たべ、これをかき出しました。もう四時ね、そろそろ馬崎が来ます、これは開成山へ送る荷のことで相談に来るのよ、家具を送りたいのですって。それがいいわ、ここがもし疎開にでもなれば、来年迚も今ほど運べますまいから。
六時十五分迄に電球もって日暮里駅へ行きます、凄いでしょう、先
前へ
次へ
全357ページ中355ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング