なければすぐ寝てしまいますから、よほど大丈夫よ、御安心下さい。夜も早ね。大抵九時ごろ(わたし一人)もうすこし早くてもいいのです。その代り手紙さえ書く時間がなくなります。そちらへ出かける朝、暁に起されると、帰ってから眠らなくてはもたなくて、眠っている間に午後の大半はすぎてしまったり。わたしの器用な眠り術は、次第に効力を発揮して来るらしうございます。
 ビジネス・アズ・ユージュアルということをもうすこし違った云い方で表現すると、段々毎日の生活が、アンユージュアル・イズ・ユージュアル(非常が常住)ということになって来て、そこではじめて悠々さが出来るのね。戦場的ゆとりと申しましょうか。思えばブランカも、そういう状況で生活することには既に幾分鍛練があるわけです。でも、わたしのたちは、腕力的肉体運動的非常には不向きで、精神的な同様事情に耐えるよりも不[#「不」に「ママ」の注記]手であるのは欠点ね。スポーツの訓練がないからよ。静坐的な成長をして。スポーツ精神はあるけれ共、筋だの腱だのが至って大したことなくて残念ね。
 八日のお手紙、心からありがとう。あすこには高い空と爽やかな風と、すこやかな人間の息
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