ミューズお揃い物語のあとにかかれたものだったのね。年鑑のこと、わかりました。本の質量についてのこと。一冊一冊ごとにそうでなくてはならないことだと思います。そのつもりで勉強しなくてはね。有光社のへは、「道づれ」その他は他の理由で、そのほかは大していれたくないし、ユリがとてもとてもと云っているが云々とおっしゃっていたの(前に)は、「海流」ではなくて「道づれ」なのよ。「鏡餅」は一九三三年十二月末ごろの題材を正月にかいた作品です。まあ入れれば「心の河」「白い蚊帳」ぐらいね。「高台寺」も、もうすこし深く見てかいてあるといい作品だけれど、あの時分にはあれだけだったのね、その甘さがやりきれません、舞妓が出ていて、それは面白いのにそれをよくつっこんでないからダメね。
「海流」しかし今になると、作者は、もっともっとあの題材をリアルにしてかいておきたいと思う心がつようございます。伸子の発展であるが、発表する関係から、宏子が女学生でそのために一般化され単純化されている面が非常に多いのです。心理の複雑さ、人生的なもののボリュームの大さ、それは、やはり「伸子」以後の、「一本の花」をうけつぐ(間に「広場」、「おも
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