しかったこと書いてあったのに。それはよかったと書いて下すってあるのに。可哀想なこと! ボムでボンボンなんかけし飛んだわけだったのでしょうか、何て可笑しいでしょう、あなたの雷相当なのねえ。何て愉快でしょう。
ボムと云えば、この間建築家のクラブでドイツの宣伝映画を見ました。ああいう猛烈な破壊の画面の連続だとさすがに見る人々のかえるときの顔がちがいますね。暴力というものの凶悪さが心にしみるのね、やっぱり。一種の侮辱を蒙っている感もあるのでしょう。威カクだもの。
二十九日には、かえりに講談社へよりました。あすこは事務所の設計です。はじめて入ってみて、何だか余り建物と内容とがちぐはぐで妙でした。建物は堂々としていて端正で正統的なんですもの。その中にいるのが講談社でねえ。ここが出来たとき父が挨拶させられて、建物がこんなに合理的に出来たからどうか内容もそれにふさわしく発展するようにと云ったと云って笑っていたことがありました。『キング』には思い出があるのよ、ずーっと昔短篇をたのまれたことがありました。やさしく、やさしくと。私は随分やさしくかいたのだけれどことわられて以来縁なし。やっぱりこれは純文学
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