ささかは心なぐさむというようでは、と思うのです。自分としての標準が確立していてしかるべきですから。その標準でいつも云って、いつも云うことはその標準でのことという自信があって、それ以下の比較は語るに足りない自明なことというわけであっていいのだと思うから。
 でも、これは、私が必しも自分として自分の仕事の水準を持っていないということではないと思うの、私たちの話し合う場合の心持として。きっと私はいくらかそんなとき女房じみた心なのね、あなたの気に入ったものを見せてあげたいと主観的に思いこんでいるその心持によりすぎていて、しぼんだりふくれたり様々の芸当を演じるのね、そのとき、おユリ少しもさわがず、と謡曲の文句のようにはどうも参りません、呉々もあしからず。あなたが、我々はよくばりだからね、と仰云ったのはその間のことにもふれていて本当です。
 二十七日のお手紙で、私の手紙の順のことおききになっているけれど、十一日第三、十三日の第四、十九日の第五となっているのよ。十三日のはよんでいらっしゃるのよ。一月十六日づけのお手紙に、十三日の手紙きのう見たということがあり、十三日のその手紙というのはボンボンのうれ
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