どう描破しているでしょうね。
 それから、絵で描いたら頭部が半分しかないような人たちが集って、ゴの手でも評定するように、妙な形のマス目で、国際のいきさつ、動きをああこう喋り合っている光景、これはブリューゲルの世界に近いし。
 では金曜日に又。そちらの番地半分だけ活字ね、面白いこと。眼を呉々お大切に。

 七月七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

 七月七日  第三十二信
 これは、四・半に机を出して書いて居ります。きのうあのお二人は愈※[#二の字点、1−2−22]引越し完了よ。日曜日でしたが、その前々夜やっときめて来て、六畳一つの集合住宅で二十五円也。日曜日引越すと云っていたのですが、午前中ぐずついていて、どうなるかと思ったら越せました。この頃に珍しく俥夫がすぐひきうけてくれたのですって。
 おかつぶしをあげたり梅干あげたり大いにおばさんをやって、それがすっかり出かけたのが四時すぎ。さてそれから四半の廊下の隅につっこんである小さい方のテーブル出しかけて布をさがしてかけて(手が汗だらけだもんで、こすれて痛いから)あっちこっちあけて、スダレかけて、さて、と昨夜はそこに腰かけてか
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