なりエンジョイしました。
十日にあのひとたち来たから殆ど一ヵ月ね。浩子さん本当に名残惜しそうでした。でも今度引越す代々木上原というところのごく近くに女の従姉だかが家をもっていて、いろいろ世話して貰えるし、いいでしょう。浩子さんはどこへ行っても周囲と自然にやってゆける性質ですから。幸きのうはいく分しのぎよかったから引越しにはもって来いでした。
[#図1、家の間取り図。凸形の間取り。左が「台所」、上が「茶の間」と「ヌレエン(濡れ縁)」、右が部屋と「縁側」(濡れ縁と縁側がL状になっている)、中央に廊下と階段。]
私もここへ越して来て大変楽よ。茶の間とはカギの手にこんな工合に出ていて、左手の二階の段々のつき当りだの台所の方だのから北風が通って下では六畳の次に涼しいのよ。只西が射して弱りますが、でもそれはね。すぐ格子窓の外がおとなりと竹垣で、おくさんが台所でことことやっているのや「ほんとうにひとばかにしていますわ」と、旦那さんと喋ったりしているのもきこえます。マアこれからもうすこし趣向をこらして、これから三ヵ月(九月)暮すに工合よくして、大にがんばらなければなりません。
がんばらなければな
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