す、女の雑誌には、というのですって。女がバカであって便利をうける率はごくわずかなのにねえ。きょうは春めいた日です。夕方までにしまって、寿が夕飯に待っていてくれます、だからきょうは月曜でも一人でなくてすむのよ、およろこび下さい。では明日、ね。
三月十六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
三月十六日 第十四信
十四日づけのお手紙をありがとう。風邪がややましにおなりになって何よりだと思います。きょうなんかすっかり春ね。そちらにも沈丁花の花が咲いているでしょうか。おとなりの庭にあるのが下によく匂います。
十四日づけのお手紙をくりかえしよみました。花園の被害についての話[自注3]。表現はすこし風がわりですから興味をもっていろいろ文学的考察をしました。そして大変立体的にいろいろの関係を理解しましたから、私もやっぱりそのような詩趣を失わずに物語るのがふさわしいと思います。中村ムラ夫が、『花園を荒す者は誰だ!』という論文集をかきましたね、昔。結局こんな題の論文なんか書けたのは天下泰平ね。お手紙の中に泰平的テムポのことありましたけれども、あれは寧ろ大局的にはいいのよ。何故なら、も
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