書生で、どうも」と。しかしわかること云っていて面白いと思いました。宇野浩二と青野の選評を見ても面白く、青野は鑑賞に沈湎し、宇野は文学の中から却って評論的であります。「きみは理屈っぽい」と青野先生が宇野に云っている。面白いでしょう? 文学常識であるべきことを宇野は云っているにすぎないのです。
先日来の細かいお手紙に、心からお礼申します。他人行儀のようで可笑しいけれど、でも、あすこにある声は深くひろく響くもので、文学の仕事に対する評言の髄にふれていて、私としてやっぱり心からのお礼を云いたい心持です。本当にありがとう。「朝の風」、懐古調では決してありません。
十一月二十七日(消印) 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
十一月二十六日 第九十一信
きょうはそちらからいそいでかえると、すこし汗ばみました。大変あったかァい日だったの?
この頃ぱたついていて、頂いた手紙へ返事かいてばかりいて、余り気にくわないから、きょうはすこし時間のゆとりつけて、こちらからかきとうございます。
下で実業之日本の増刷のハンコ押しています。
きょうかえりにひどく気がついたのですが、今|銀杏《い
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