人たちが熱心というの面白いでしょう? 私たちは、自分たちも婦人作家ということでおだやかにそこに連って居り、その点では今日文芸家協会員であり評論家協会員であるということと全く同じの意味です。きょう世話をやきたい人が活動すればするのでしょうけれど。もし万一私が何か勘ちがえをして動きまわったりしているのではないかとお思いになるといけないと思って、あらましの事情を申しあげます。
[#ここから2字下げ]
〔欄外に〕今、河出の本もって来ました。三雲という人の装幀。原画見せてよこした次の日行ったら、もう本になっているの(!)
[#ここで字下げ終わり]
 いろいろとこの頃面白いらしい様子です。日本文学者会という妙なものが出来て、世間的に目に立つ仕事して、存在意義を示さなければいけないというわけで、同人雑誌諸君をよんで大同団結を協議するというとき、武麟がボスを発揮して、ある同人雑誌代表は、退場したりした由。今まで、文壇的イリュージョンの輪にかこまれて出現していたいろんなあくのつよい人々を、若い人達は目前に見て、作家の魂という仮想なしに御仁体《ごじんてい》に直面してゆくことは、文学の経験として大変いいわね
前へ 次へ
全590ページ中519ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング