くたびれるわけですもの。
これも私の十七日のおくりものの一つです。
十七日には、寿江子と佐藤さん夫妻を赤坊ごとよんで何か皆でたべでもしましょう。私がおかみさん役してやって愉快に遊びましょう。
十八日が臨時大祭ですから、市中はごったかえします。そちら、お休みがつづくのではないかしら、よそは休みます。
高山の本の表紙は松山さんにたのみます。河出のは先の方でたのむのですって、誰かに。中公のは誰にしましょうね。これは絵が扉[#「扉」に「ママ」の注記](表紙の裏)にだけあって、表は何か模様のない落付いた色の紙なんかいいのだけれども。表はじみで、表紙の裏の一寸派手なのいいでしょう?
三月か四月に『日本評論』に小説かく約束しました。これから来年にかけて小説たっぷりかいて見ましょうね。
もう四時よ、あきれたものね。けさ起きて、ゆっくり、日曜らしいパンたべて、二階へあがって五枚の感想をかいて、手紙かきはじめたのは十時でした。おひるに一寸おりたぎりよ。ではこんどこそ、これでおしまい。のぼせいかがでしょう? お大切に。
十月十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
十月十六日
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