のうつりかわりを文学の方からみると、これまた面白いと思います。寿江子がもうすこしものがわかって来ると、面白いでしょう。
『明日への精神』千増刷いたします。でも、あわれ、三倍以上の借金がありますから、雲霧消散[#「消散」に「ママ」の注記]よ。先のとき又きくように、程々には水をやって手入れしておかなければなりませんからね。四冊本が出て、ひととおり片づく算術です。まことにいそがしい足し算、ひき算ね。「基礎」は三度ぐらいよみましたでしょうね。しかし、いいものの味は、自分の長成[#「長成」に「ママ」の注記]とともにわかりかたも育つ故、年々歳々|新《あらた》でしょう。
十月の十七日に何のお祝してさしあげましょう。いい写真帖をあげたくていろいろ考え中です。今年はいつものようなこと出来ませんようです。栄さんのところはマーちゃんという娘が胸の方本ものになったらしいし、戸塚はふらふらしているし、そのほかのことで。いずれお話いたしますが。いっそ、寿江子つれて国府津へ行って二三日(十七日を中心にして)いて来ようかとも思ったりして居ります。てっちゃんが招待してくれると云っているのですが、何だかすこしちぐはぐな
前へ
次へ
全590ページ中416ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング