いて下すった手紙、けさつきました。
 どんな遠くの国から遙々と来たのでしょうね。こんな手紙、こんなリズムのこもっている手紙。はるばると来た手紙。くたびれもしないで、新鮮な香りをこめて来た手紙。
 私は今晩一晩、この返事にかけましょう。ほんとにそうなるのよ、たっぷり一晩の物語。
 あのエハガキの文句は、全く省略してあって、おわかりにならなかったのね、それによみちがえてもいらっしゃるし。或は私が書き間違えたのかしら。どうしてだか、ではなくて、どうかしら、この頃なら、ね、というのでした。あれをかいたときは、一しきりかいて、すこしつかれて椅子のうしろにもたれて、一寸うしろふりかえったらベッドがあって、もしそこに一つの顔があったらば、と急にこみ上げて思った勢でかいたのでした。あなたは私がうしろにちょこなんとしていて、仕事なさいました。でも、私にその芸当は出来なかったから。となりの部屋でも、何だかときどきおまじないを頂きに行ったでしょう? そんなこと思いあわせて、今の気持、こんなに互の生活に馴れている気持ではどうなのかしら、たとえばうしろによこになっていらしたら私はどんなかしら、仕事出来るのかしら
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