今回の『文芸』の仕事は、私たちにとってなかなか忘れ難いものとなりました。とにかく一年の上つづけて来た仕事でしたから、かき終って何だか余韻永く、なかなか眠れませんでした。ヴェートウベンなんかのシムフォニーがフィナレに来て、もう終ろうとして、しかし未だ情熱がうちかえして響くあの心理のリズムは文字で表現されるものにもあって、終りはなかなかむずかしゅうございました。題は「しかし明日《あした》へ」というのよ。婦人作家の成長の条件は益※[#二の字点、1−2−22]困難となって来ています。けれども、
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「女性のかなしいくらいふしぎな責任。
それは絶望してはならないということだ。」
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そういう永瀬清子の詩をひいてね。とくに日本の女性、日本の文学やその他の芸術の仕事をする女性は絶望してはならない、雑草のようにつよい根をもたなければならないという終りです。
『乳房』のなかには、やっぱり「小祝の一家」入って居りません。そうでしょう、いくらユリはあんぽんでも、覚えている筈ですもの。
「日々の映り」の題として私の心に浮んだ同じ必然がうつったというのは大変面白く感じ
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