再整理をし、加筆した。附録として文化年表も作成した。それらの仕事に手間どっているうち十六年一月からの作品発表禁止で、中央公論社では出版見合わせ。遂に中絶した。そのゲラが見つかって一九四七年実業之日本社より出版『婦人と文学』。
[#ここで字下げ終わり]

 七月十三日(消印) 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

 七月十二日
 只今は午後の一時四十五分。この図書館の室はひろくて天井も高いけれども、今は大変眠たいの。ゆうべ蚊がひどくて夜なかパチリパチリやっては目をさまして。よんだ本がつまらなくて。つまらなくてもよまなくてはならなかったのですが。そちらもきっとこんなにムーとしているのでしょうね、きょうはムーとする日です、さっさとふればいいのに。
 さっき御相談した本のこと、河出の。大変古いものだけれどまとめて見ましょうね。ここのかえりに林町へまわって作品目録を見て、河出の方でさがして貰いましょう。思いがけないこともあるものです。
 それから手紙のことね、あれはフセンをつければいいのですって。きっとそうだろうと思いましたが。あたりまえに紙を切ったのにちゃんとした所をかいて、左記へ御転送
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