というものを万人のためのものにしようという科学上の本の親切な成功は、決して彼が巧なブック・メイカアであるからではありません。
※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]ァン・ルーンという人が「世界人類物語」をかいて、これはもう二十年も前のものですが、「聖書物語」をかいて、とにかくイエスという人の生きた時代のローマとイェルサレムとガリラヤの関係を現実に理解させましたが、どうもホグベン先生の方が、※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]ァン・ルーンよりも一層正面向きらしい。どんな本でしょう。『百万人の数学』もどっちもよみたいと思います。近頃よみたい本の二つ。
このぴったり人生の正面へ、という態度、くりかえし考えて又々トルストイは偉いと思うし。人間のエネルギーというものは何とおそろしいものでしょうね。充実したエネルギーをもちつづけ得る人間だけが、人生の正面へ、ぴったり向ってゆき抜けるのですね。武者なんか、人生の正面側に向ってはいるが、この頃は大分お安居《あんご》で、のんきに眺めて「フムなかなかよい」という工合。動かしていない、動かされていない、そういう猛烈なところがないのです。
私はバルザッ
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