入って。これがどうも何よりのようです。考えて見ると、この冬、すこし風[#「風」に「ママ」の注記]をひいたことはあったが、そのために臥ることはありませんでした。尤も今年は特別で、かわきで工合わるくなって床にいてしまった日はあったけれども。成績はわるくありませんでした。今に窓をあけて眠るようにしてね。でも一昨年の夏、すこし妙だったとき、よく強引にしかも合理的にああいう方法でやって下すったと思います。あのとき以来の収穫です、そして、これは何年かの間に、どんなに有益でしょう。仕事をたくさんすればするほどその効力がわかるというところがあります。
勉学の方も、どうもやはりそういうお礼をいうことになりそうですね。私はこの頃どんなに深く本当の勉強をしている人間と、そうでない人とが、相当な年になって違って来るかということを痛感しているかしれません。若い時代は何というか、特に女の作家なんかテムペラメントの流露で何とかやっているが、そろそろ本当に年を重ねて来ると、そういうものだけでは不断の新鮮さ、不断の進歩が見られなくなります。実際勉強は大切です。特に三十以後の勉強というものは、将来を何か決定します。だか
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