ちゃんも見にゆき、いろいろ生理の具体的なものをよく見て来て、やはり大分ためになったようです。仕事の手つだいしてくれる娘さんと一緒に行ったの。胎児の成長の過程やそのほか、やはり随分有益のようでした。よかったこと。女の生活のそういう面を知らなすぎますから。よかったと思いました。
脳の重さもお話のたねで、世界のこれまでの統計で第一位はクロムウェルよ。一六〇〇代[#「代」に「ママ」の注記]は日本では桂太郎一人です。一五〇〇以下では日本人があらわれ、三宅恒方なんか多い方。そういう平均率のレベルの相異と体格、体質を考え合わせると、やはり興味を感じました。女では三宅やす子一人、一五〇〇代[#「代」に「ママ」の注記]。
私は自分の生活を、とことんまで文化の役に立てる希望です。だから解剖もして貰うし、脳の重さも計って貰うし、骸骨だってあげていいわ。あなたは? そんなのいや? いつか帝大の参考室を見に行ったら、或る医学者夫妻の骨格が保存されてありました。大変可愛かったわ。どっしりとした御主人の骨格によりそって、やさしい小さい女の骨格がきれいに並んで立っていて。私の骨組みは、あんなに繊細でなくてきっと四角っぽいでしょう。でもそこにやっぱり面白いところがあります。マアこれは、茶話ね。
さて、九日のお手紙について。
電報頂き、わかりました。明日いろいろ伺いましょう。
誤植について。自分の本に訂正しておいて、いつか直して貰いましょう。よく見つけ出して頂いてありがとう。
キュリーのこと。私はこの点をくりかえしくりかえし、あちらこちらから考えて、理解のポイントの不確さの、あらわれの具体面というようなものを沁々と理解します。そういうことは何と二重の、間接の、しかも明瞭なあらわれかたをするでしょう。
私はこの前の前の手紙であったかに、「かきかたがむずかしいので」云々と云っていたでしょう?「表現のしかたではなく」とあなたはくりかえしくりかえしおっしゃる。かきかたがむずかしいと思ってつい、というそのことにとりも直さず把握の不たしかさが示されているというのは、実に生々としているわね。大変はっきりわかったわ。
私の頭のどこかに女らしい軽率さがあるのね。こういうことについて大変感じます。勿論、それは不十分な現実の理解に原因していると云えるけれど、たとえば、あのときの気持(書いているとき、シェクス
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