いて。私たちがこのカーペットの暖かさにつつまれて、というお祝の心であると云われました。皆は初めっから上機嫌で、十二時半ごろまで賑やかでした。この家はじまって以来の賑やかさでした。

 〔七枚目右端欄外に〕
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 │お笑い草│
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  結婚第一年 綿婚  八年 ゴム婚 二十五年 銀
   〃 五年 木婚  九年 楊婚  三十年 真珠
     六年 糖婚  十年 錫   四十年[#「十年」に「ママ」の注記] 紅玉
     七年 絨婚 (間をとばして)五十年 金婚
           二十年 陶婚  七十五年 ダイアモンド
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 │ 生れ月の宝石     │
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 │十月 オパールかトルコ石│
 │二月 紫水晶      │
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 │            │
 └────────────┘
 きのうは、あれからかえって、お礼の手紙を書き、夕飯は林町へゆきました。咲枝が十八日にお祝いをします、お目出度の。その日にあっちこっちの会が重って行けない。(三宅やす子の七周忌、ペンクラブの
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