波版英和辞典。
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和英
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宝文館 竹原のスタンダード和英大辞典
研究社 大和英辞典
日英社 斎藤の和英大辞典
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「ポケット型で役に立つようなのは無い」とありました。
竹原の大辞典というのを持っていたことがありますが、これは新聞から本から実際につかわれている文例を引っぱって来てあって、実に大[#「大」に傍点]辞典でした。面白くもあった。
それから別の号でしたが、引用文のための辞典で、エヴリーマンス・ライブラリーの内二冊で出ている「引用文と諺の字引」Dictionary of quotations & proverbs. というのの紹介があった。ハムレットの to be or not to be なんかや、英語の花より団子式のものがあつめてあるのでしょう。これも特長のあるもののわけです。どれにしましょうか? お考えおき下さい。
あのスナップショットは三月で終りですね。研究社の斜向いが栗林氏の住居。よって見たら、きょうそちらへ行ったとのこと。これはおめにかかって。
今はひどい雨風です。外に西日よけに吊ってある簾《すだれ》がバタバタ云ってあおられていますが雨戸をあけられない。切れてしまいやしないかと心配です。
表、三日から十日まででは一週間ですが、区切りのために。
起床 消燈 頁
三日 七・〇〇 九・四五
四日 六・四〇 一一・三〇 戸池さん達の日
五日(日)八・〇〇 一〇・〇〇
六日 七・〇〇 九・五〇 一二頁
七日 六・三五 九・三〇 一五頁
八日 七・〇〇 一〇・〇〇 一八頁
九日 七・三〇 一〇・一五 二〇頁
十日 七・〇〇 一〇・三〇 二〇頁
勉強の血肉性も身についてわかって来つつある。猫の舌にザラザラがあってよく骨までしゃぶります、ああいう読書力がありたいと思います。一日をごく充実して使いこなせるようになったらさぞいいでしょうね。この点まだまだ私はなまくらだと思う。稲ちゃんは心のこなごなに苦しいようなときでも、ウーウー云いながら、そのときの心持とかかわりないものを書く。去年見ていてびっくりしました。ポツンとした終りの手紙ですが、これで一まとめ。あしたはどんな日曜でしょうね。お客のないように。
三月十二日 〔巣鴨拘置所の顕治
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