。宛 目白より(封書)〕

 十二月四日  第七十六信
 けさ、栗林さんのところへ電話をかけたら、土曜日に面会したのですってね。大体のお話がきまった由。大変手っとり早く行ったこと。木曜日にあっちこっちして調べて、金曜日には立ち話で、はっきりしない、又ちゃんと会って、それからあなたの都合をきいてと云うことになって居たので、けさ電話できいて、何だか意外でした。しかし勿論それでよかったのですが。あなたに会う方をさきと心せいたのかしら。その電話のつづきに三輪さんにかけて、明[#「明」に「ママ」の注記](月曜日)会うことにきめ、丸善に電話かけ、そしてかえって来て、光子さんとパンをたべていたら電報が来ました。日曜日によくうけつけたと思い、又電報らしく、そちら一一・五〇分ごろ、こちら〇時三十分というのを眺めかえしました。アラ、もうかけちゃったのに、と申しました。あしたお目にかかれば、(かえりに回る約束故)どうしたらばよいのかということが判るでしょう。
 ともかく一人きまって安心です。しかし私は、これから様々の経験で、さぞいろいろを経過し、私として学ぶところが多いであろうと考えて居ります。私は事柄の処
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