レす道との間に横わる各ニュアンスは実に千差万別であって、びっくりします。どんな人でもその人らしい恋愛しか出来ない。そう云うのも本当であるし、それ故に恋愛や夫婦の情合の生活に於ては、そうでない筈の人々も実に経験主義ですね。寧《むし》ろ、そうである権利のようなものを肯定し且つ主張さえする。科学で戦争がやられているが、この方面の感情の内にはモンストラスなものや暗愚なものがまだまだ蠢《うごめ》いていて、丁度ノートルダムの塔の雨樋飾《ガーゴイル》の怪物のようなものが棲んでさえいるようです。
 明日からは事ム的に体も心も忙しくなることでしょう。だから今こうやって、このような話しを。
 私の熱のこと。大分とばしてわるうございました。今でも朝おきて御飯前(七時半ごろ)と夕刻(五時半ごろ)、夜八時半か九時には計ります。二十八日の手紙ではのぼせていて、ばからしいさわぎのように見えたでしょう、御免なさい。いろいろ深く学ぶところがあった(あります)一般的な問題として。
 二十五日に書いた手紙で前日までのを書いたでしょう、そう覚えて居ります。二十五日、六日、七日と朝五・四位、夕刻の一番高いときで六・九位でした。
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