ニいう題。自分の棲《す》む世界を、古いのから新しいのへかえるという意味でしょうね、きっと。一人称をもってはじまる題をつけることから、何だかしっくりしなかったが、すこし読んで、不思議な気がして来た。これはどういうのだろう。ストロングとはこういうものの見かたをするひとか、それで、どうしてと、働きさえ不思議に思われて来た。「人間というものは行動するものである」そんな風にはじまる。
「理性とは行動を、あとから理屈づけるものである」云々。そういう調子でこの書若し諸君の人生指標となれば幸、と云った前書きがあり、さて、「自分は、アジアの奥の故郷から、西へ西へと追われた部族の出である」と云って本文に入っている。猶太《ユダヤ》人ということでしょう? スメドレイという人は、おそろしい程、むきつけに書くひとです。昔の作品では、殆どアナーキスティックと云える位のむき出しで、人生にこわいもの、見栄を知らず生きて行く女の、おそろしい率直さと、行動の真の意味を客観的につかみ得ていないところから、アナーキスティックな風になってさえいる。ストロングは正反対ですね。「我」という意識の流れは孤より衆へ通じ云々と。迚も読みつ
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