ムを話して居ります。
 瞼からウロコの落ちたこまかな有様については三日にかき、それを貴方も肯《うべな》って下すった通り。
 一般の生活の混乱が著しいときこそ、益※[#二の字点、1−2−22]自分を甘やかさず、事情を甘く見ず、自身の到達している箇所の動的性質をはっきり知って、押しをゆるめぬということ。本当にそうです。友情というもののもつニュアンスにしろ、やはりその時期の事情を反映するから、その微妙に変化しつつある現実を見ずにもたれかかっていればやはり共倒れですものね。しゃんとしたことを云う何のよりどころが貴様にある、そういう居直りが横行しているのだから。
 私が、幸にして、鼓舞と叱責とに値するということは有難いことです。
 この間うちからのことで深く感じたことですが、私の生涯にとって、あなたの暖く、しかも決していい加減のところでは引込めない手の力が、実にどれ程の価値をもっていることでしょう。私は正直に告白して、やっぱり自分にしぶとさがあると感じ、おそろしく思いました。あなたが私の手紙の或ものに対して執拗に、一応わかるがと、反面にまだまだと主張していらした間、ものの見かたと云いかたに、やは
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