ウ信頼をもち得ないかと思って。島田がどうやらやれるようになったのは只管《ひたすら》野原のおかげであるのに云々。達ちゃんや隆ちゃんの献身をも青年同志の思いやりで見るべきだのに。
さて、
(一)[#「(一)」は縦中横] 大正十年頃光井の土地六百坪及び家、信吉名儀となる。
(二)[#「(二)」は縦中横] 大正十二年一万五千円の頼母子。返掛六百円の中、島田四百九十円、光井百十円。光井はあと返掛せず。
(三)[#「(三)」は縦中横] 本年初め頼母子を整理し二千八百円の中(母さんのお手紙には三千円とあったようですね)野原千六百四十円。島田千百六十円。頼母子は消滅して、千六百四十円は光井の負債となる。他※[#「奚+隹」、第3水準1−93−66]舎其他を担保にして千七百十五円の負債。合計二千七百十五円也。
(四)[#「(四)」は縦中横] 整理方針、土地家屋の売却。価格約三千円。母屋をとりのこすためには約千円位調達の必要あり。
(五)[#「(五)」は縦中横] 信吉の主人格である周防村の大地主山口彦一に、千百円の負債あり。信吉と富雄の名。
(六)[#「(六)」は縦中横] 光井の家は本年一杯で整理。母屋を
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