た。そして、伍長を案内して来た。話をききつけた者は、皆ぞろぞろ後をついて来、死体を見ると、目を瞠って、彼等の命令者の顔を見つめた。皆は、僅か十六のガワが、どうして夜の間にこんな処でたおれたか、訳がわからなかった。何処にも傷が見えなかった。彼は病気だったのか。何かの悪鬼が陣地で一番若い彼を狙って生霊を喰ったのではないか。がやがやしているところへ、スーラーブの姿が見えた。兵等は円くかたまった輪の一部を開いて、スーラーブを中に入れた。伍長は、切口上で、二人の卒がこうなっているガワを発見したことを報告した。
スーラーブの顔は著しく蒼かった。彼は、その噂をきくと、すぐ陣中に侵入者のあったことを直覚した。自分が何も知らずに眠っていたことや、その他まるで防備のなかったに等しい夜中のことを考えると、寒い恐怖が背筋を走るのを覚えた。それほど大胆な敵があったのに、自分の生命が完了されたのは寧ろ奇蹟のようにさえ思われる。彼は屍の傍に跪《ひざまず》き、細かに検べた。何のためにガワが此処迄出て来たのか、それは彼にもわからなかったが、何かで打たれたのは、耳の中に出血しているので確かであった。彼は眼敏くガワの帯革
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