会性に解放されようとする意欲において真実ならば、現代文学のすべての創作方法が、きょうは、その研究のひろばにあつまって、文学の精神のより世界史的覚醒のために協力しあっていい時だと思われる。
民主主義文学の「独自の線」は、現在の過程のうちに見えている。そのような要因を前進の方向でとらえ、発展のための仕事を準備し具体化してゆくことのうちに貫かれる。文学におけるたたかいとは、いつのときも、より歴史の真実とそこに生きるより多数の人民の実感に迫った作品を生み出してゆくことであり、生み出させるようなモメントを提出してゆくことであると思う。[#地付き]〔一九五〇年八月〕
底本:「宮本百合子全集 第十三巻」新日本出版社
1979(昭和54)年11月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第5刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第十一巻」河出書房
1952(昭和27)年5月発行
初出:「新日本文学」
1950(昭和25)年8月号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年4月23日作成
青空文庫作成ファイル:
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