置けないと云うので、あらんかぎりの努力をして漸《ようよ》う専売局の極く極く下の皆の取り締りにしてもらったのは、良吉のひどい骨折りであった。
免職されない代り、目立ってもらうものが増えもしない。
何をしても要領を得ない様な、飄箪□□[#「□□」に「(二字分空白)」の注記]なので、とげとげしたものの間を滑りまわるには却って捕えどころがなくて無事であった。
お金が口を酸くして、勝手な熱を吹いて居る間に恭二はいつの間にか隣りの部屋に行ってしまって居た。それに気のついたお金は眉をぴりっとさせて、
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「又、隣りに入ってる。
何ぼ何だって、あんまりだらしがなさすぎる、
ひまさえあればべたくたしてさ――
[#ここで字下げ終わり]
と云ってプッつり話をやめてしまった。
良吉は只、ニヤニヤして居る。
金にきたないくせに「やきもち」まで焼くのかと思うと栄蔵は、憎らしい気持が倍にもなって来た。
しばらくだまり返って居たお金は、ややしばらく立ってから、真剣にお君の事についての相談をもち出してきた。
お金は良吉でさえびっくりする様な、明細な小使町[#「町」に「(ママ)」の注
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