一九二三年夏
宮本百合子

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)軽舸《カヌー》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「片+(總−糸)」、第3水準1−87−68]
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 標準時計
 福井
 地震と継母
 Oのこと
 mammy のこと
 aと自分



 ○祖父母、母、――自分で三つの時代の女性の生活気分と時代(明治初年、明治三十七八年――現今)に至るを、現したい。
          ――○――
 国男、山田さん位の青年の恋に対する心持、恋のしかた、と、娘のそれとの組み合わせ。
          ――○――
 放火犯の心持、
 寥しさに火をいじることから始り、心の寥しさが増すにつれて、大きな火をいじるようになる。
 火の透明な、暖い燃える色。
          ――○――
 Tさんの心持を思う。
 Kのあの冷淡な、実業家的の Matter of Fact の心持。
 TさんがKを愛して居るのに、この愛が素直に受け入れられず、その境遇を代えたいの
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