に代える実力も同情者もなく、子供にしばられて、運命にすてばちになって居る心持。
彼女が active に家のことをせず、成金くさくなって居るのは、憐れなふてくされ、と云えよう。
情があって、頭のない女のあわれさ。
――○――
中江さんの場合、
彼女の快活そうな様子はどこから来るか。
――○――
○地震がひとに与えた大きな運命の狂いを背景として、いつも思って居た継母のことを書きたい。
――○――
クリスツス。(christus) see. New Y. Times. Sep. 15, 1923
Anton Lang と云う男 キリストに似たような顔と体、とくに肩つきに似て居ると云うので Passion Play のクリスになる。
その顔の類似が精神に及ぼす影響。
クリストへの愛、研究が深くなるにつれ、自分のキリスト的顔と、一村人としての性格との間の矛盾におそれを抱く。女達の崇拝する心持に対する自嘲、不幸な、苦しみ多き人間として生活するその内面を描いて見たい。
◎標準時計
絶対に狂わず正確なもの
前へ
次へ
全18ページ中2ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング