閨n

     ○八重の経歴

一、八重の父 七つ位で死ぬ
一、母の姉のところに養女にやられたが、和人の夫とけんかをして出て来る。
一、家をたてたい一心、
一、十六七の時、母を説いて学問――に努める。
一、バチェラーに貰わる。
一、馬から落ちたところが打身内攻し足が引つれ、苦しむ。
一、六年間床についたきり。
一、恢復して伝道、
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〔欄外に〕Leading passion for Utari.
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     周囲の人

 母 好人物 ドメスティック
 弟 山雄
   富次郎
 バチェラー一族
 姉 浪花節語り

     K、Sの性格

 ○小さい時から花柳界に育ち男をだますのを手柄と思って居た、
 ○或若者、年上の女に愛され、激しい性的遊戯を行う、その女の代りに彼女選ばれ、ひけをとるのがいやさに[#「ひけをとるのがいやさに」に傍点]承知す。然しお話にならず、ことわる。女中にどう変って居るか判らない位置を見られるのがいやで、白むまで起きて居る。
 ○もっと小さいうち、始めて△のとき、茶屋の女将
「何度おしやはった?」
「三十六度」
「あほ
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